アニメ動画教材を新卒採用にも活用【株式会社望月プレス工業所様】
【株式会社望月プレス工業所】主に自動車に組み込まれる金属部品を生産。原料の金属板から金属部品の完成まで独自の技術で、高品質な金属部品を生産している。3D-CADを使った金型の設計・高速プレス機の操作・測定器を使った検査など、さまざまな工程を分担して受け持ち、日々技術の進歩に挑戦している。
インタビュー概要
株式会社望月プレス工業所様は、自動車部品の金属加工、金型の設計・製作等を行っている企業様です。
製造業全体で人材確保が課題となっている中、採用活動、とりわけ新卒社員や若手社員の採用に力をいれていらっしゃいます。若手社員一人一人が安心して成長できる環境づくりをする中で、社内教育だけでなく採用活動にもカイゼンベースの教材をうまくご活用いただいています。
ご担当者様インタビュー
人材教育にかける思い・大切にしていることがありましたら教えてください
――望月プレス工業所様
社員全員が金属加工のプロフェッショナルになることを私たちは目標に掲げています。
そのため、間接部門の管理職であっても、新入社員時代からモノづくりの原点を理解できるように社員教育を行っています。弊社の製品は金型製作から量産プレス品まで一貫生産で対応しているので、各々違った作業をしているようでも実際にはチームプレーでの業務になります。
より高精度な製品を製造するため、各工程の連携やフィードバックがとても大切になってきますので、自分の業務内容のみ詳しくてもプロフェッショナルではない、前工程・後工程のことに関心を持って、どうすればより他の工程の担当者が仕事をしやすくなるか一人一人が考えることを大切にしています。
具体的にどのような取り組みを行っているか教えてください
――望月プレス工業所様
新入社員の場合、まずは入社までの不安を解消するために内定者フォロー教育を実施しています。
社会人の心構えなどがまとまった冊子を配布したり、カイゼンベースの新入社員向けのアニメで学ぶコースを学習してもらったりしています。学生さんの場合、製造業で働くイメージを持つのはなかなか難しいと思いますし、不安に感じる方もいらっしゃると思います。なので、ポップな雰囲気のアニメで学習ができるというのは、理解しやすいだけでなく、不安を解消するのにとても良いのではないかと思っています。
入社後は、配属先以外でのOJT研修で各工程を先輩に教えてもらいながらモノづくりの基礎の基礎を学ぶと共に、先輩に聞きやすい・相談しやすい関係の構築に力を入れています。
また中途入社の場合も、カイゼンベースの講座を利用して1年を通して、週1回ペースで研修を受けてもらっています。グループリーダーがスケジュールを組んで、現場のグループ単位で学習を進めるようにしています。グループ単位でコミュニケーションをとりながら学習することで、先輩に聞きやすい・相談しやすい関係づくりにつながるのではないかと考えています。
他にも例えば多能工化への取り組みでは、プレスオペレーターの場合、自分が担当する業務で一人前になったら金型メンテナンスを学ぶ機会を設けるなど、幅広い実践スキルを身に着けてもらうための取り組みを実施したり、既存の資格手当を拡充したりなど、社員が意欲をもって学んでもらえる環境づくりに力を入れています。
取り組みを行っている中で、課題に感じることはありますか?
――望月プレス工業所様
より専門的な学習について、課題があると感じています。
金型やプレスに関する専門知識は、社内のレジェンド的存在の社員から次世代がレクチャーを受けて学んでいて、社内で培ったノウハウをOJTとOFF-JTのハイブリットで学ぶようなイメージですが、生徒となる社員は、次世代と言っても既に中堅~リーダー・職長級の基幹社員ですので、講義内容もハイレベルです。教えてもらった内容を、経験の浅い社員へと引き継いでいくのは、かなり工夫が必要になってくるのではと思っています。
一方、社内でも詳しい人がいないDXなどの専門知識を身につけたい場合は、社外のセミナーに積極的に参加することを推進しています。とはいえ本格的な社外セミナーは、宿泊を含む数日の日程であったり、短時間でも週一(全日)/年間で開催のためスケジュール面で自由度が低かったりと、業務調整がかなり負担になってしまっている状況ではあります。社内に小会議室や個別ワークブースのような部屋が少ないため、ウェビナーなどへの参加も場所の確保が課題となってしまっているのが現状です。
そういう意味で言うと、カイゼンベースの教材は好きな時にどこからでも受講ができるのが魅力ですよね。隙間時間で受講できるのが便利ですし、倍速再生ができるのもありがたいです。最後のテストを受ける前はPDF資料で復習もできるので、受講する側も助かっています。
これから取り組んでいきたいと考えていることがありましたら教えてください
――望月プレス工業所様
より専門的な研修については、今後、対象者やジャンルを増やしていきたいと考えています。感染症対策もかなり緩和されてきましたので、選択肢も増えていくことと期待しています。
そんな中まずは、先ほどの業務調整やリソース不足の面での課題について、どう解決していくかですね。
カイゼンベースのeラーニングのおすすめポイントを教えてください
――望月プレス工業所様
個人学習にも勉強会への活用にも向いていて、柔軟な教育計画を立てられるのが魅力です。1つの学習動画が短めに作られていたり、倍速再生機能がついていたりなど、学習しやすいのもポイントだと思います。
また、ホームぺージやYouTubeなどで講座内容を確認できるので、「どのような内容を学習」し、「どれぐらい時間が掛かるのか」イメージがつきやすいのも嬉しいです。
実は、会社説明会に来てくださった学生さんにもYouTubeの「アニメで学ぶ」シリーズを紹介しているんです。「新入社員研修」というと、難しいことをするんじゃないかと身構える気持ちがあると思うのですが、入社後もこういった形で学習ができるとわかってもらえると、安心材料になるのか学生さんの反応もとても良いんです。
アニメだと学習へのハードルが下がるというか、カジュアルな気持ちで取り組めるというのがとても良いですよね。内容は濃くても易しい口調で説明してくれるのが魅力です。製造業×アニメって、今までになかったコンテンツですよね。どの製造業でも、役立つ基礎知識を気軽に学べると思います。
社内教育のポイントはありますか?
――望月プレス工業所様
ありきたりに聞こえるかもしれませんが、きちんと丁寧に教えることを大切にしています。
新入社員たちはOJT研修中、ミスをすると先輩社員が嫌な顔をしないどころか、もっと丁寧に教えてくれるということに驚くそうです。こうお話すると、優しい先輩社員なんて胡散臭くて怪しいという気持ちになりますが、実際に弊社の先輩社員たちに「仕事を覚えるのに役立ったものは何ですか」とインタビューすると、「先輩かな。」とサラッと答えが返ってくるほど、この社内教育スタイルが弊社のカラー・伝統の一つになっています。
先輩社員たちは、「自分の時はとても丁寧に教えてもらった」という思いから、自分が教える側になっても落ち着いた態度で丁寧に説明し、出来るようになるまで辛抱強く見守ります。新入社員はただでさえ最初は緊張しているので、焦らせてもいい事なんて一つもないんです。先輩社員一人一人の人柄もあるのかもしれませんが、こういった雰囲気の中で行われる社内教育は、新入社員たちからも高評価をもらっています。これからも共に高め合う会社であり続けたいです。
インタビューを終えて
- 今回望月プレス工業所様の工場をご訪問させていただき、工場はじめ会社全体に活気があり明るい雰囲気なのが印象的でした。工場内も5sが徹底されていてとてもきれいで清潔感があり、社員の皆様お一人お一人が日ごろから高い意識をもってカイゼン活動に取り組まれていることがわかりました。同社には女性社員や若手社員の方も多く在籍されているのですが、こうした活動に真摯に取り組まれている姿勢が、採用活動にもつながっているのではないかと感じました。この度はインタビューへのご協力、ありがとうございました。(インタビュアー・広報:岩﨑)
- どうすれば他の工程の担当者が仕事をしやすくなるかを考える、その文化が社内にも浸透していて活気づいていると感じました。
新入社員への内定フォローを始め、入社後のコミュニケーションの一環としてもカイゼンベースの動画教材をご活用してくださっていると知り、大変嬉しく感じました。
アニメーション動画ではカジュアルで学びやすいイメージを持っていただいてるので、これからも良いコンテンツを拡充していきたいと思います。(インタビュアー・コーディネーター:氏家)