カイゼンベース / KAIZEN BASE

対話を大切に。一人一人に合わせた教育でカイゼン人材を育てる【株式会社フジコー様】

株式会社フジコー様は、パッケージの印刷・加工などのグラビア印刷事業はじめ転写フィルム・剥離フィルムの開発・生産等を行っている企業様です。FIT YOUR NEEDSというスローガンのもと、お客様の課題に柔軟に対応する提案力が強みの企業様です。

ご支援させていただいたサービス内容

集合教育型eラー二ング

株式会社フジコー様では、集合教育型のeラー二ングを導入いただいています。
研修形式で一度に20名程度を対象に実施。事前に受講者一人一人の特性を考慮しチーム編成を考え、良いチームワークが生まれるよう配慮をし、実施をしていただいています。

ワークショップ研修・実践研修

階層別に数回に分けて以下の研修を実施させていただきました。
・現場における基本ルールと安心安全な職場環境づくり
・生産革新の為の5Sの基礎講座
・実務で活用!QC7つ道具の使い方
・真因を特定して再発ゼロ!なぜなぜ分析の進め方

ご担当者様インタビュー

人材教育において目指している姿や大切にしているお考えがあれば教えてください

――森氏
最終的なゴールは「カイゼン」を回していくことで仲間と幸せを分かち合い、会社にとっても従業員にとっても良い環境を作り出すことだと考えています。
従業員がハッピーになるために会社は業績を上げなければいけない。業績を上げるためには「人」・「モノ」・「金」が必要で、その中でも 人=教育 は最も重要であると考えています。
人材教育は、「正しい行動」が出来るフォロワーと「カイゼン」が出来るリーダーの育成に他ならないと考えています。また、そこで行われる「カイゼン」は事業拡大・原価低減などの利益に繋がるものであるべきだと考えています。
従業員一人一人の給料を上げていくためにも、会社と従業員双方にとってプラスになる教育を実施していきたいと考えています。

カイゼンベース導入前の課題を教えてください

――森氏
カイゼンベース導入前は、現場での指導が中心で、全体に向けた教育は、資格取得の支援や希望者に研修を受けてもらうくらいでした。今までは会社の成長が急激だったこともあり、教育より生産を優先するような雰囲気があったのですが、それでは成長に限界が来るという危機感がありました。社会人として知っておかなければいけない基本的な部分からはじまり、土台、ベースとなる考え方をきちんと教育していかないと、最終的に習得できる知識にも限界が出てきてしまいます。体系立てた基本となる教育の仕組みを作っていくことが必要だというのが役員の中での共通認識でした。

――KB岩﨑
そのような課題意識の中でカイゼンベースを選んでいただいたのはなぜですか?

――森氏
「標準的な何かを作らないといけない」という共通認識を役員及び管理者が持っていたものの、何を標準とするかはやはり問題でした。カイゼンベースのことは個人的にYouTubeで知っていて、以前からとてもよくできた動画だと思っていたので、標準的な教育を導入していくとなったときに、うちの会社に合うのではないかと思い至りました。もともとTPS(トヨタ生産方式)の考え方は社内にも浸透していたので、製造部も受け入れやすいと思いカイゼンベースのeラーニングを導入してみることにしました。

カイゼンベース導入後の運用方法を教えてください

――森氏
導入の初年度は、階層別に全従業員に安全・5S・報連相等、仕事の基本となる内容をカイゼンベースのeラーニング・研修で学んでもらうことにしました。役職者もそうでない人も、今まで標準的な考え方の教育を実施できていなかったので、まずはこれを「スタンダード」としてインプットしてもらいました。

導入2年目の次のステップでは、カイゼンを回して会社の発展や利益につなげることができるリーダー層の人材育成に取り組みました。会社の状況としては社長からのトップダウンで業務を回していた状況だったので、ボトムアップでカイゼンを回していくことができる人材の育成の必要性を感じていました。なので、リーダーとは何か、グループリーダーとは何かといったワンランク上の内容のeラーニングをグループリーダー格(次期マネージャー候補)に実施をしました。
また、eラーニングで学んだことを実践(カイゼン)に役立てるため、全ての部署に共通する「安全・5S」並びに「なぜなぜ分析」の実地研修を階層別に展開しました。

リーダー研修(現場における基本ルールと安心安全な職場環境づくり・生産革新の為の5Sの基礎講座)の様子

導入3年目の現在では、「安全・5S」並びに「なぜなぜ分析」を全階層に浸透させ、本来の「カイゼン」の成果に拘ったプログラムを推進しています。そのサイクルの延長線として「カイゼン」を回す小集団活動のリーダー育成も注力しています。「なぜなぜ分析」ばかりやっていても業務改善につながらなくては意味がありません。会社側としても利益・成果への紐づけ、成果に対する報酬を設定して力を入れて取り組んでいます。

――KB岩﨑
カイゼンベースを導入して良かったことや気づいたことはありますか?

――森氏
社内の「共通認識」を持つためにカイゼンベースの教材はとても役に立っています。日本がここまで発展してきたのも教育に力を入れてきたからだと思うのですが、コミュニケーションがきちんと成り立つのも、土台となる標準的な共通認識があるからだと思います。
共通認識のもと「言葉が通じる」というのはとても大切だと思います。

また、それまで集合型の教育はやってこなかったのですが、やってみてとても良かったと思います。eラーニングや研修を実施する際はレベルを合わせて受講者の人選をしているのですが、それにより横のつながり・人間関係構築ができたのがよかったです。普段の業務で関わりがない社員同士だと情報共有や横展開というのが難しいのですが、研修を通してコミュニケーションがとれたことで距離が縮まり話しやすい雰囲気ができました。おかげで部署間を跨る業務への問題意識⇒なぜなぜ分析⇒「カイゼン」と自然に進められるネットワークが出来てきていると思います。また、発表の場面もあるので、自分以外の社員の発表を聞いて刺激を受けたり、切磋琢磨したりする雰囲気も感じることができました。

グループリーダー研修(QC7つ道具)の様子

カイゼンベース導入後の変化を教えてください

――森氏
改善提案活動、ビフォーアフターが浸透してきたと感じています。
カイゼンベースの研修を受ける前は、カイゼンカイゼンといわれても、いったい何をしたら良いのかわからないといった感じで、結局学んだことが実務と結びついていない状態でした。
そこで研修後に、せっかく安全・5Sの研修をやったのだから、安全・5Sに関する内容で小さなことでも改善提案を出してみよう、と働きかけをしてみたのです。すると良い提案が次から次へとたくさん出てきました。悪い改善提案なんてそもそも1つもないのです。今まで提案を出したことがなかった人も改善提案を出してくれるようにもなり、徐々に「そんなことでもいいんですか」とたくさん提案が出てくるようになりました。一度提出するときちんと評価されるので「出してよかった」と思ってくれて。そうなると「また出そう」という気持ちになってくれて良いサイクルが生まれていきます。改善提案は、提出するとみんなに公開されるのでハードルが上がっていたのだと思うのですが、動機づけ・きっかけとして、カイゼンベースの研修は本当にありがたかったです。安全・5Sのカイゼンが進むと職場の雰囲気もガラッと変わります。現在はカイゼン件数も増えていますし、内容のレベルも上がってきています。業務改善そのものに社員一人一人が取り組んでいく雰囲気ができたのは本当に良かったです。

人材教育を運用する上で大切にしていることを教えてください

――森氏
現場の方はやはり教育に時間をかけるよりも生産を優先したいと思うものです。
その中でいかに動機付けをするかというのが重要だと思います。
段取りができていない状態で教育や研修を実施してしまうとやらされ感が出てしまったり、仕事が増えたと負担に感じたりしてしまう場合もあります。前もっての動機付け、「なぜやるのか」の部分をきちんと共有することが重要だと思います。一方的に教育プランで当てはめてしまうだけでは現場が望んでもないことを落とし込むことになってしまうと思っています。

――KB岩﨑
具体的にどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

――森氏
上からの押し付けで教育を実施するのではなく、現場から上がってきた課題に応える形で教育を実施するのが理想だと思っています。型に当てはめて、ルールで決まっているからやる、では腹落ちしないと思います。課題解決に困っている現場に対して、ひとつの解決策として教育・手法を提案することで「なぜやるのか」の部分を理解してもらうのが大事だと思っています。

心理的安全性とかエンゲージメントとかそういったことにつながると思うのですが、やはり対話が大切です。教育は画一的な部分ももちろん必要だとは思っていますが、個人個人の成長に合わせたプラン・一人一人に合わせた教育をどのように展開していくかが課題だと考えています。標準的なキャリアラダーはあるのですが、一方的に教育プランに当てはめてしまうだけではなく、一人一人に合わせてカスタマイズしていくことに価値があると思うのです。
誰かがきちんと一人一人にあわせてプランを立ててあげる。そうすると「なぜこの人は自分にこんなことを言う(求める)のだろう」と思っていたことも腹落ちしてくれると思います。結局気持ちが入っていないと伝わらないのだと思います。こういう思いで考えてくれて、だからこの研修を受けるのか、と納得してもらえるように取り組みたいですね。

カイゼンベース事務局より一言

今回インタビューにお答えいただいた森様にフジコー様の魅力をお伺いしてみたところ、FIT YOUR NEEDSというスローガンをとても大切にされているというお話をお聞かせいただきました。
この言葉は、「できること」を提供するのではなく、お客様のニーズ・課題によって柔軟に対応方法を検討し、コンシェルジュのようにお客様に寄り添い課題解決に取り組む姿勢を表しているそうです。中には対応が難しいご相談もあると思うのですが、フジコー様ではたとえ社内で対応が困難であったとしても、お客様ごとの課題を解決することを最優先に取り組まれているとのことでした。
このお話をお伺いして、細かなニーズや課題に真摯に対応していくというのが、フジコー様では事業展開でも人材教育でも共通して軸になっていらっしゃるのだと感じました。またその過程で人対人の対話をとても大切にしていて、一人一人に向き合うことに本気で取り組まれている企業様なのだとも感じました。フジコー様の人材教育にかける熱い想いにお応えできるよう、今後も引きつづきサポートをさせていただきたいと思います。

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