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「グラフ」と「ヒストグラム」の正しい使い方|それぞれの基本から使い分けまで解説

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「棒グラフか折れ線グラフか、なんとなくで選んでいる…」、「ヒストグラムは知っているが、実務で生かしたことはない…」
QC7つ道具の一つであるグラフやヒストグラムは、データを分かりやすく一目で表現するために重要なツールです。しかし知識を身に付ける前に感覚で使っていたり、実際の業務に活用できていなかったりすることも少なくありません。本記事では、グラフとヒストグラムの基本から、間違えやすいポイント、使い分けまで事例に沿って解説します。

 

このコラムについて
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QC7つ道具の「グラフ」とは?

藤澤さん、今日はグラフとヒストグラムについて教えてください!

分かりました。まずグラフについては、問題などに対する調査で出てきたデータを加工・可視化する際に使います。

たくさん種類がある中で、適切なグラフを使うことで問題を発見しやすくなります。一方で、不適切なグラフを使用してしまうと、大事な問題を見落としてしまう可能性もあります。

不適切なグラフ

代表的なグラフ

グラフの種類

代表的なグラフには「円グラフ」、「棒グラフ」、「折れ線グラフ」、「帯グラフ」、「レーダーチャート」といったものがあります。

データは集めただけではただの数字に過ぎないので、何を見たいか、表したいかを考えた上で適切なグラフを使用することが重要です。

グラフの使い分け

どんな時に、何のグラフを使ったらよいのか迷います…。

そのような時には条件に応じて使い分けると、上手くいきやすいです。

【条件】
データの合計が100%になる:
Yesなら「円グラフ」、Noなら次へ
データが時系列:Yesなら「折れ線グラフ」、Noなら「棒グラフ」
といった具合です。

使い分け

折れ線グラフの正しい使い方

正しい折れ線

特に折れ線グラフは間違った使われ方をしているケースが散見されます。

例えば、商品の「解約率」を表現する際に、A~Eの支社ごとに折れ線グラフでつないでしまうケースがあります。これは時系列ではないので正しくありません。折れ線グラフを使うならば、A支社の中で4~8月の推移を表現する場合などが適切です。

時系列という意味を厳密に考えると、各月の「売上」を折れ線グラフで表すのも違和感があることになります。

時系列とは、月別・週別・日別にしたときに、連続してつながっているということです。
毎月の売上は、0からスタートして積みあがっていき、次月になったらまた0から積みあがっていくものだからです。

/売上は棒グラフ
毎月の売上は棒グラフで表すのが良いということでね!

QC7つ道具の「ヒストグラム」とは?

ヒストグラム

ヒストグラムとは、バラツキの大きさを視覚的に表すものです。

山のような見た目になっていて、鋭く高い山はバラツキが小さい(データが特定の部分に集中して分布している)。
なだらかで低い山はバラツキが大きい(データが様々な部分に分布している)という見方をします。

ヒストグラムを使う場面は、大きく2つです。

1つは、データの上限・下限が決まっている場合に、それに対してどのくらいバラついているかを一目で見たい時です。
もう1つは、工程能力指数というものを出す時です(難しくなるので、今回は割愛します)。

/使う場面

ヒストグラムの型

正規分布

ヒストグラムの山にはいくつかの型があるので、それぞれどのように判断をすればよいか解説します。

真ん中を中心に左右対称になっているものを「一般型(正規分布)」と呼びます。一般的なバラツキをしていると判断できます。

「離れ小島型」、「歯抜け型」と呼ばれるものもあります。

「離れ小島型」は、山から外れたところにデータの分布があるものです。測定ミスなどにより間違った数字が入っていないか、確認をする判断ができます。
「歯抜け型」は、山の形になっていないような分布です。そもそも取っているデータが正しいか、確認をする判断ができます。母数が小さすぎる、データを取るタイミングが偏っているなどの可能性が考えられます。

/歯抜けなど
高原型

「二山型」、「高原型」というものもあります。

「二山型」は、2つの山が重なっているような分布です。2つのデータが混ざってしまっていないか、確認をする判断ができます。例えばA設備とB設備のデータを合わせて集計している場合には、2つの設備にはバラツキがある可能性などが考えられます。
「高原型」は、2つの山の重なりがより近づいた分布です。「二山型」と同じような判断ができます。

最後に「裾引型」、「絶壁型」です

「裾引型」は、左右非対称で片側に伸びたような分布です。「絶壁型」は、片側のデータが途中で一気に無くなったような分布です。
納品や作業時間のリードタイムを表した時などであれば、不自然ではないと判断できます。例えば、納品に通常3日かかる製品が、2日でできることはあっても1日でできることはほとんど無さそうです。逆に、納品が遅れて4日、5日と伸びることは普通にありそうです。

絶壁型
原理・原則で考えたときに不自然な型になっていたら、カイゼンの着眼点になるということですね!

まとめ

本

その通りです。書籍「QC七つ道具が面白いほどわかる本」では、グラフやヒストグラムの具体的な事例や作り方も解説しています。

是非チェックしてみてください!
書籍はAmazonで購入できます。

 

 

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