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なぜなぜ分析が上手くいくようになるコツ|MECEで考える、「なぜ」は深堀りしない!?

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「なぜなぜ分析が上手くいかない…」、「ふたを開けたら、こじつけの分析になっていた…」
本記事は、なぜなぜ分析が「難しい」、「上手くいかない」と感じる人に向けて、分かりやすいコツをお伝えします。フレームワークに沿って実践することで、なぜなぜ分析への苦手意識を無くしていくことができます。

 

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なぜなぜ分析のポイント

藤澤さん、なぜなぜ分析が難しくて使いこなせる気がしません!
なぜ1
やはりすぐにできると感じる方は少ないと思います。そういう場合には、まずは「これだけやりましょう」というポイントがあります

それは、「なぜ1」をきちんと挙げられるようになることに集中することです。もちろんこれだけで全部ができるわけではありませんが、まずは「なぜ1」がきちんと出せるようになると、自身が付きます。

「なぜ1」が大事な理由

事象を決めて「なぜなぜ分析をやります」となった直後、多くの場合、最初の「なぜ1」で転んでしまっています。

思いつきに頼って出してしまい、抜け漏れが出るケースが多いのです。ここで迷子になると、以降の掘り下げも不安定になります。逆に「なぜ1」がちゃんと出せるようになると、その後の分析の方向も大きくは外れなくなります。

思いつき

「なぜ1」はMECEで挙げる

MECEとは「漏れなくダブりなく全体を網羅すること」でしたね!
MECE
その通りです。思い付きでポツポツと挙げてしまうと、抜け漏れや被りが発生しがちです。

うまい切り口を見つけることで、全体を漏れなくカバーしながらも、上手く分けることができます。このようにMECEな状態で「なぜ1」を挙げることが重要なのです。

コツ①:A or Notで考える

MECEの挙げ方でおすすめなのは「A or Not」の考え方です。Aかそれ以外か、で考えると必ずMECEになるということです。

例えば日本をMECEで分ける場合、「東京かそれ以外か」、「首都圏かそれ以外か」はそれぞれMECEになっていますよね。

AorNot

コツ②:プロセスや工程の流れで層別する

プロセス
もう一つが、「プロセスや工程の流れで層別する」やり方です。こちらはピタッと当てはまる場合にはとてもやりやすい方法です。

例えばトラブルが発生した場合には、プロセスをA~Dに分けることで全体がMECEになり、プロセスBに問題がありそうであればそこだけを深堀すればよいわけです。プロセスで分けられる場合にはこの方法、そうでない場合には「A or Not」で考えるのが良いでしょう。

真因にたどり着くための分析手法

なぜなぜ分析では、「なぜを深堀りしましょう」という言い方がよくされますが、その表現はうまくいかないことを助長してしまっているように感じます。「深く分析しよう」と考え込むのではなく、常にMECEで分けて可能性を絞り込んでいくような感覚でやると良いと思います。

例えば、あるスイカの中に真因があるとして、どこにあるかを見つけていく、という考え方です。スイカを「なぜ1」でぱかっと半分に割り、それをさらに半分に分けていく。そうするとどこかで、「ここは関係ない」という部分が見えるのでそこはつぶしていく。それを繰り返すことによっておのずと真因が見つかるということです。

まとめると、解像度を上げながら層別をしていき、余計なものを排除していく。そして最後に残ったものが真因ということになります。答えを直線的に深堀し、ダイレクトに掴みに行こうとすると、無理やりつなげてしまうということにもなりかねません。

スイカ

まとめ

少しできそうな気がしてきました!
フレーム
「A or Notで分ける」や「プロセスで分ける」という考え方は、要はフレームワークです。

フレームに沿って挙げるとやりやすくなるので、ぜひ使っていきましょう。

 

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